空とぶっちゃの日々

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釜山生活7年目。タイトルを変えました。釜山と日本(仙台)とおいしいものとその他いろいろを書いています。これからもよろしくお願いします。

出逢い

気がつけば、古い日付のまま12月が、お正月が、1月が過ぎていました。
ひさしぶりの更新に、さて…何から書こうかなと、キーボードをたたきながら考えています。
12月に引っ越した釜山の新しいアパート(ワンルーム)で、パソコンに向かっています。
上の階の人の生活音が時々聞こえてくるぐらいで、とても静か…。

静かすぎるので、弟から借りてきたCD「沖仁」をかけています。

この冬休み、かけがえのない、忘れることすら意識できないほどの日々を送りました。それはわたしにとって遠い存在だった「東京」という街を近しく親しみのある土地にしてくれた日々でもありました。

12月の初めのある日、長年のメル友さんから夢を語る手紙(メール)が届きました。長年がどれぐらいかというと、9年ほどです。わたしが韓国で暮らし始めたころから、このメル友さんは、わたしの心の支えでした。でも、始めた当初は、ケンカもしました。会ったことのない、どんなことをしているのか、どんな人なのか、全く分からない人に、わたしは身のまわりに起こったことや、韓国の日々の中で思ったことを書きつづっては送っていました。もしかすると日本にいる親友より、幼なじみより、わたしのことを良く知っている人かもしれません。会ったことのない、そして、当時は絶対会うことのない人だと思っていたから、思いきり日々の出来事や思いをぶつけることができたのだと思います。それは、今も変わっていません…。
メル友さんと知り合ったばかりのころのわたしは、メル友さんからの返事がわたしの思った通りの返事じゃないと、「どうしてこんな突き放したようなこと言うんだろう!」「この人は私の見方じゃないの???」「どうせ、ただのメル友だからこんな冷たいこと言えるんだ」なんて、思ってはその怒りをメル友さんにぶつけていたりしました。そして、なぜか、会うことのない人からのメールの内容に、焼きもちを焼いたりしたこともありました。
この1,2年は、以前ほど頻繁にメールを交わすこともなくなり、ふと思いだしたときに近況を伝える程度のものでした。
そんなある12月の初めのある日、メル友さんの「夢」が綴られたメールが送られてきたのです。
そして、その「夢」を読んでいくうちに、わたしの気持ちがその「夢」の中に入って行くのを感じたのです。
この夢にわたしも加わりたい。一緒にかなえてみたい。一緒に励まし合いながら夢を実現させていきたい。
そう強く思ったのです。そして、メル友さんの「夢」の中に、私がいることを「夢」みました。

その「夢」を実現させるためには、わたしがまずちょっと勉強する必要がありました。勉強の場所は東京です。東京…とても苦手な場所です。
夏休みに人形町をちょこちょこと歩いたり、ドラマの撮影に使われた勝鬨橋周辺を歩いたり、その他は神保町で本屋巡りをするぐらいしか、わたしは東京を知りません。知らないだけに遠い存在、居心地の悪い所でした。その東京に数日間滞在しなければならない…ううううう…どうしよう…です。

勉強…というよりはある授業に参加したのですが、その授業を開いている塾で、仙台からの参加なら、宿泊などこちらで紹介いたします…という親切さに安心し、国内ホームステイというスタイルで、東京に約1週間滞在。どこの馬の骨とも知らないわたしを、快く迎えてくださったのです。Uさんファミリーの温かさ。Uさん夫婦もこの塾の卒業生です。なので、分からないことがあれば、何でも訊くことができました。もちろん、答えなど教えてはくれません。まあ、答えなどないのですが…
Uさんのお宅には5歳になる女の子もいました。Mちゃんはすごくすごく元気で、はきはきしていて、背中に羽が生えているのかなって思えるくらい、ピョンピョン飛びまわっている女の子です。普段、子供とは距離のある、接することのないわたしには、Mちゃんとの時間もとても大切なものでした。Mちゃんと遊んでいるうちに、幼いころの記憶がふっと脳裏によみがえる。幼稚園に入る前に数か月間いた青森のこと、幼稚園の桜の木の下で、ひとりで桜の実を拾い集めたこと、砂場のキラキラした石のかけらを本気でダイヤモンドだと思っていたこと、帰りに先生からもらう肝油が好きで、後から食べようとポケットにしまったまま、何日もたっていて食べられなくなって悲しくなったこと…
Mちゃんがわたしにもう思い出せなくなっていた遠い遠い記憶を運んできてくれました。
それは、この夢のための授業と同じくらい、大切な大切な出来事としてずっと心の中にある、そう思っています。

メル友さんの「夢」のおかげで、小さい頃のわたしに出会いました。小さい頃の私も今の私も、根本的には何も変わっていません。元気で、明るくて、ときどき地獄の底まで落ち込むようなふりをして、犬や猫が好きで、お母さんをひとり占めしたくなることや、夢中で遊んで時間を忘れてしまって、怒られること(さすがにこれは今はないですけど)や、勉強が大嫌いなこと、世界名作劇場の歌が好きなこと…思い出せなくなっていたことを、思い出して、わたしを育てた環境を見て、本当に温かい気持ちになれたのです。

この気持ちはずっと持っていようと思います。
もう、思い出せないほど遠いところには追いやりたくない。

冬休みの出逢い
みなさんはどんな出逢いがありましたか。

***はなぶた***
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by makikobuta | 2012-02-13 01:02 | 日本でのこと 일본의 일