空とぶっちゃの日々

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釜山生活7年目。タイトルを変えました。釜山と日本(仙台)とおいしいものとその他いろいろを書いています。これからもよろしくお願いします。

出逢い その3

韓国に来て約9年…途中、日本に帰ったこともありますが、
1年もいなかったので、2003年からほぼ9年近く、韓国で暮らしています。
韓国に来たのは、日本語を教えるため、仕事のために来ました…と、言ってきました。
でもホントのところは違います。
大好きな人がいました。結婚の約束までしたけれど、結局、それは叶わず…。わたしは途方に暮れ、ひとりぽつんと取り残され、仕事をぽいっと捨てて日本に変えるわけにもいかず、胸の中に空いてしまった空洞をどうやって埋めていいのか分からなくて、ものすごくさびしい思いをしました。

結婚するはずのその人ともう、駄目かなあ…と思いはじめていたころ、その寂しさを埋めるかのようにある人に出逢いました。その人は、冷たくもこういうのです。
「会わない」
登録したメル友募集のサイトで、わたしのプロフィールを見て、メールをくれた人でした。
「会わない」という条件で(文字通りの)メル友になってください…。正直、「絶対会わない」ことを約束してくるなんて、どうかしてる、そう思いました。いつか、機会があったら会いたいな、なんてことを、寂しい思いでいっぱいだったわたしは考えていたからです。
だけど、わたしは「会わない」約束をして、メル友さんとのメールのやり取りが始まりました。文通みたいに…

そのメル友さんと約9年…今もメールのやり取り、ときどきは手紙のやり取りをしています。
メル友さんは自分の過去のことや周囲の友達のこと、それから日々のできごとなどを話してくれますが、どんな仕事をしているかとか、家族のこととか、年齢とか…を秘密にしてしまって、話してくれませんでした。
そんなメル友さんとは正反対に、仕事のこと、家族や友だちのこと、仕事のこと、今好きな人のこと…わたしはどんどんメールに書いては送っていました。今も同じです。
メールの上でケンカしたり、励ましてくれたり、笑ったり、泣いたり…もしかして本当は会っているんじゃないかって思うほど、近い存在になっていきました。
韓国での嫌なことも、嬉しいことも、このメル友さんは知っていて、もう何度も「日本に帰る」と言っては、「今年も韓国にいることにしました」と決めたことも知っています。
「韓国なんて大嫌い!」っていうメールを書くたび、
メル友さんは「また病気が始まった」そう思っています。
そしていつも温かく見守ってくれます。

始めたころは日に2,3通交わしたメールも、日が経つにつれ少なくなることもあり、去年はほとんどやりとりはありませんでした。ときどき思い出した時にメールを書くような気まぐれさで…

だけど、去年の12月…
メル友さんの「夢」を知って、わたしたちは会うことになったのです。
「生涯会うことのない」メル友さんに…。

メル友さんはズルをして、以前勤めていた日本語学校のサイトのアルバムで私の写真を見つけていたので、顔を知っていました。だけど、わたしは分かりません…まあ、名前を知ってはいるから、インターネットで探そうと思えば、いくらでも手段はあったはずなのですが、そうしなかった…知らなくてもいい、知らないほうがいい、そう思っていました。
どんな顔なんだろう?
どんな声をなんだろう?
どんな話し方をするんだろう?
どれぐらいの年の人なんだろう?

会うと決めてから、会うまでの時間。
緊張と不安と楽しみと…
複雑な思いで、その瞬間を待ちました。

目の前に現れたメル友さんは、ちょっと華奢な感じで、顔に皺がたくさんあって(おじいちゃんじゃありません!)、目がすごく優しい人でした。
笑うと目じりにいっぱい皺がよる…
うわ~、この人なんだ!!!
と、想像よりも上に見える年齢にちょっと驚いたりもして…

メル友さんは「おはようございます」
そう言って、話を始めました。

このリズム、話し方のリズム…知ってる。
メールの文章、そのまんま。声が、そのリズムに乗って、
メールの文章そのまんまでわたしの耳から体の芯に響いたのです。
聞いたはずのないその声が、いつも聴いている、親しみ馴染んだ声になっていました。
その心地よさは、一生忘れない…

9年という時間…
メールの中で、いろんな話をしました。
メル友という枠の中で。

これから、メル友さんの「夢」を一緒に叶えるために、歩んでいきます。
メル友さんは日本で、わたしは釜山で、夢に向かっていきます。
「夢」をこの韓国、釜山で実現させるために…

今日もメル友さんにメールしながら…

***はなぶた***
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by makikobuta | 2012-02-17 11:53 | 日本でのこと 일본의 일