人気ブログランキング | 話題のタグを見る

空とんだ花ブタの日々

hanabuta8.exblog.jp

韓国生活から宮城に帰って5年。趣味と備忘録におつきあいください♬

読んだよん

授業がある学期中は本を読む時間など、ほとんどないのですが、
あんまりにも授業の準備ばかりしていると、アイディアも何も出てこなくなり、
授業の中身もなんだかなあ…ってことになることが多いんですよね。
で、ちょこっと時間をチョウダイして、本を読んだりドラマを見たりします。
この4月から6月のドラマの話は、また別の機会にするとして、今日はここ最近読んだ本…っていっても、そんなに多くはないし、小難しい本でもありません。アマゾンで買うことが多いので、中味をちらちらっと読むこともできず、しかたなく著者とタイトルと、本の紹介で決めます。

『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』 山田詠美著 幻冬舎
『想像ラジオ』 いとうせいこう 河出書房新社
『非常識家族』 曾野綾子著 徳間書店
『キネマの神様』 原田マハ著 文春文庫

こうしてみると、全部家族の物語ですね…。
『明日死ぬかもしれない…』は、一家の柱になるべきお母さんがアル中になって、家族が崩壊寸前までいってしまうのですが、そんなに簡単には崩壊しないのが家族なんだってことがシミシミと伝わってくるのです。山田詠美さんの本はあまり読まないので、ちょっと読み始めは慣れなくてなかなか進めませんでしたが、読み進めるうちに、先へ先へとページをめくる速度が速くなりました。

『想像ラジオ』は、3.11の東日本大震災の話です。ところどころ鼻の奥がつーんと痛くなる感じがしました。最終章はもう…。震災の時、わたしは釜山にいました。家族との連絡が途絶えてしまった時の、あの恐怖と不安といてもたってもいられない…でも、どうしていいか分からない気持ちが蘇ってくる感じがしました。被災地はもっと、比較にならないほどの状況だったはずです。『想像ラジオ』では、被災地の人の「声」が迫って来て、そこに誰かがいるような気配がしました。わたしにとって怖い部分もありましたが、家族のつながり、大切さ、愛おしさを思い起こさせてくれました。

『非常識家族』…これは打って変わって痛快でした!でも、ただの痛快ではないところが、曾野綾子さんですね。ホント、非常識って言うか、きっとこの家族にとっては常識なんだろうに…。ウチの華族でも、きっと、家族内の常識が非常識だったりするんだろうなあ…。なんだろう? でも、でも、世間一般の常識って、それって、日本の常識であって、世界では非常識だったりするんですよね。思いやりを持って助けたら、裁判沙汰になるようなことだってあり得る。世の中って分からないことだらけです。

『キネマの神様』
この中で…いえ、ここ最近の本の中でこれほど泣かされた本があるでしょうか。そして、なんというストーリーの良さ!この本、大好きです。ギャンブラーな父としっかりものの娘が織りなす、映画を通して様々な人間関係を描いていきます。それは日本だけにとどまらず…。もう、最高に最上の至極感動を与えてくれる一冊でした。手放したくない本!


恋愛モノも推理小説も好きですが、やっぱり私は家族モノに魅かれる傾向があるようです。
しかし、ただいま読んでいるのは
『ノボさん』 伊集院静著
でございます。

これは、友情モノですね。

夏目漱石が非常にいい男に描かれているんですが…、あれですよね。神経質そうなニキビ面だったんですよね。ここに出て来る夏目漱石は、ちょっと、好きかな♪

長々と…しつれいいたしました。
読みに来て下さり、ありがとうございます。

読んだよん_d0072291_0172489.jpg


****hanabuta**** 
by makikobuta | 2014-06-30 00:19 | 本 책

by makikobuta